ヨガインストラクターの Emi です。
こんにちは。
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ヨガの実践者にはよく知られている、
パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」。
ヨガのティーチャートレーニングでも必須科目的な感じです。
先日、ヴェーダーンタの先生から、
「ヨーガ・スートラ」のお話を聞く機会を頂きました。
今回も思ったのは、
ある言葉の意味を、自分の偏った考えや見方で捉えているので、
物事を間違って見てしまい、
それが問題だと思ってしまうことがあります。
自分の考え方や見方って、無自覚ですしね。
間違った見方あら、より真実に近い、客観的な見方に変えていくのが、
ヨーガの目的だということです。
●「止滅」という言葉
「ヨーガ・スートラ」の第一章の2番
YOGAS CITTA VRTTI NIRODHAHA
ヨーガは心の作用を止滅すること
というように訳されています。
「止滅」、というと、
止める、滅する、ですから、
心が止まって、消滅する、無くなる、
そのような意味かと思っていました。
しかし正直、これがどういうことなのか、わかっていませんでした。
考えが止まって、無になるような感じなのかな、と。
今回、お話を聞いてなるほどと思ったのですが、
止滅はサンスクリット語の「二ローダ」から訳されているのですが、
「二ローダ」は、問題を回避する、という意味があります。
ここでは、
望ましくないものから避ける、
問題を取り除く、気づいている、
より客観的に物事を見る、
ということなのだそうです。
ヴェーダーンタでの説明ならば、
アンタッカラナ・シュッディ
マインド(内側の道具)を綺麗にすることです。
私が止滅という言葉につけていた、勝手な意味の解釈のように、
間違った見方、偏った見方、主観的すぎる見方を取り除いて、
より真実に近い見方になること、それがヨーガの目的です。
より客観的に物事を見るようになったら、
自分が「問題」だと思っていたことや悩みは、
問題や悩みじゃなくなるんですよね。
私たちは、生まれてから、
たくさんの言葉を学び、身につけましたが、
意味を曖昧にしているものや、間違って身につけたものって、
結構あるんじゃないかと思います。
今回の私のように、言葉の意味を訂正していくのも、
見方を変えることにつながるんですよ。
言葉を使って、私たちは考えて、理解しますからね。
「ヨーガ・スートラ」は学ぶ機会が結構あったのですが、
ヴェーダーンタでは、「ヨーガ・スートラ」はほとんど出てきません。
ヴェーダーンタを学んでいく中で、
「ヨーガ・スートラ」で書いてあったことと、
どのように関連があるのか、どういう位置づけなのか、
ずっと疑問に思っていたので、とても良い機会を頂きました。
ありがとうございました。
Emi