ヨガインストラクターの Emi です。
こんにちは。
.
ある方から、
「正しい姿勢がわからない」
というお話を伺いました。
たしかに、正しい立つ姿勢を習うことってあまりないですよね。
習わなくても、立つことは出来ています。無意識に立ってます。
でも、立つ姿勢がちゃんと出来ていないと、
体のバランスが取れなくなるので、
肩こりや腰痛、膝痛などの体の痛みを引き起こしたり、
呼吸が浅くなる、疲れやすい、などの不調にもなるんです。
今回は、基本の基本、Tadasana(山のポーズ)です。
●Tadasana(山のポーズ)の体の位置
山のポーズ、というだけあって、
山のようにしっかりと安定した立つポーズです。
1)足を揃えて立ちます。
(つま先は開かず、まっすぐに足を置きます。
足の指はリラックスして、足の裏で床を押すように。
自然と膝と太ももが中心に寄ってきます。)
2)骨盤は前傾や後傾せず、まっすぐ立たせます。
(尾骨を少々下げて、おへそを引き上げるように)
3)背筋を伸ばし、頭頂を天井へ押すように引き上げます。
(胸が閉じないように。首もまっすぐ。)
4)肩の力を抜き、手のひらは体側側へ向けます。
5)両足でしっかりと大地を踏み、
その力と同じだけの力が、地面から背骨を通って
頭頂まで流れるように、意識をしてみましょう。
横から見ると、
頭頂ー肩の先ー大腿骨の大転子ー膝ー土踏まずのアーチの頂上
が、一直線に並びます。
わかりにくいときは、壁を背にして立ってみて下さい。
個人差がありますが、
後頭部、肩甲骨の一部、ヒップ、ふくらはぎ、カカト
が壁につく感じです。
腰のアーチのところは、手のひら一枚分くらいすき間があります。
●体にとって最も楽な立つポーズ
この山のポーズ、キツいですか?
ただ立っているだけですが、体を支えるために、
たくさんの筋肉を使っています。
もし、キツいな、と感じた方は、
立ち方にちょっとクセがあるかもしれません。
適切にこのポーズができていると、
頭や体の重さが分散されて、楽に立てるのです。
●始まりでもあり、終わりでもあるポーズ
山のポーズが安定してくると、
このようなバランスのポーズも安定します。
山のポーズで安定していない時に、
片足でバランスを取るなんて難しいはずです。
ダイナミックなポーズを練習するための、始まりのポーズです。
更に練習を続けると、山のポーズの感覚も変革がおこります。
「あ、いつの間にか、楽に立ってる」
「安定して、落ち着いて、呼吸が深くできてるな」
「こんなところの筋肉も使ってるんだ」
と、発見があって、山のポーズの深さがわかります。
繰り返し繰り返し練習して、
力強く安定した、マインドも落ち着いた状態での
山のポーズに最終的にたどり着いて行きたいですね。
(太陽礼拝も、山のポーズにはじまり山のポーズで終わります。)
今で何気なく、山のポーズをしていたかもしれませんが、
マットの上での練習、
そして日常での姿勢を注意深く見て行きましょう。
.
しばらく休止前の最後のレッスン
12/24(土)15:30~16:30(60分)ハタヨガ
Emi