ヨガインストラクターの Emi です。こんにちは。
以前、不安と安心のことをちょっと書いてみました。
.
私は子どもの頃から心配性というか、
ついつい物事が悪い方にいくんじゃないか、
そうなったらどうしようかと考えてしまうことがあって、
不安感が強い性質があったようです。
なので、今までを振り返ると、
ほとんどば安心できる選択肢を選んできたな、と思います。
今回は、ちょっとした、不安な時の対処法を。
.
.
●「不安」は未来のこと
私たちが感じる「不安」には、どのようなものがあるでしょうか?
私の場合は、まず、
この先の人生で、何か大変なことが起きないか、という心配です。
仕事や大切な人間関係、大事なものを失うことなどです。
将来の心配をしている訳です。
だれにも先のことはわかりません。確実なことなんて何もない。
でもその心配は、現実になっていないことで、
いわば「妄想」です。
なぜこんな妄想をしてしまうのかというと、
私の考えが「今」ではなく、「未来」に飛んでしまっているからです。
「心ここにあらず」の状態ですね。
.
●不安がストレス反応を起こすことも
人間の体と考えはとても巧妙にできていて、
不安を強く感じ続けると、ストレス反応も作動します。
自分の家にいて、本来リラックスできる場所と時間にいるのに、
今、自分を傷つけたり、悩ませるようなことは一切起きていないのに、
不安を強く感じていたら、体が反応するのです。
もちろん、ストレス反応は、
自分自身の危機管理のために必要な機能なので、
上手につき合っていきたいものです。
.
●「今」を見ること
マットの上で、ヨガのアサナの練習をしているとき、
呼吸と体に集中します。
呼吸をしているのは「今」しかありません。
マットの上で、座っていたり、動いている体も、
「今」にしか存在しません。
過去や未来にはないのです。
月並みな言葉ですが、
「今」を生きる、「今」をみることで、
自分が考えていた「不安」は、今にはない、ということに気づきます。
そうしたら、「不安」に捕われていた状態から、
自由になるのです。
.
心配なことがあれば、それに対して今できることに集中する。
実際に何か行動をすることでも、「不安」が解消されてきますよ。
.
●「自分の範囲を超えている」不安
もうひとつ、私が今まで不安におもってきたことが、
「自分の範囲を超えていること」です。
将来のことも自分でどうにもならない面もありますが、
例えば、
この仕事が成功するだろうか
この人間関係がうまくいくのだろうか
相手は私のことをどう思っているのだろうか
周りの人から評価されるだろうか
このレッスンが、うまくできるだろうか
というように、
結果や成果、評価、
相手の気持ちや感情、
に関わるものです。
このようなことに、不安や心配になったりしませんか?
私はそのようなことばかり気になって、
本来やるべきことが疎かになっていたことがありました。
.
●「自分の範囲」を見極めること
結果や成果、評価、は、自分で努力して得らる部分と、
その時、その場の状況によって変化することもあります。
相手の気持ちや感情、も、
良い関係にするために、努力することはできますが、
相手を強制したり、変えることはできません。
将来の不安に対して、今できることに集中するように、
「自分の範囲」と「おまかせするしかない部分」を見極めて、
「自分の範囲」でできることに集中すること。
「おまかせするしかない部分」でいくら不安になったところで、
何もできませんよね。
.
●ヨガの効果
ヨガでは、アサナ、呼吸法、瞑想、その他にもさまざまな方法で、
今に集中すること、
「自分の範囲」とそうでないものを見極める、
練習をしています。
私たちは、自分の考えや感情のことをあまり注意せずに、
日常を過ごしていることが多いので、
ヨガ、特に瞑想は自分の考えや感情を知る、効果的な方法です。
自分の不安を感じたら、マインドを落ち着かせて、
今に集中して、自分のするべきことを見極める。
そして、「おまかせするしかない部分」については、
ヴェーダーンタのように聖典が理解を助けてくれますよ。
.
ヨガクラスのお知らせ
第2・第4土曜日 15:30~16:30(60分) ハタヨガ
第2土曜日 17:00~18:30(90分) プライベートヨガレッスン&整体コース (ヨガレッスンと整体の時間配分は自由。90分全てヨガももちろんOKです。)
Emi