ヨガインストラクターの Emi です。こんにちは。
.
ちょっと前の話になりますが、
先月のNHKスペシャルで、「キーラーストレス」という番組がありました。
NHKスペシャル「シリーズ キーラーストレス」
ご覧になりましたか?
2回シリーズ の 第1回目 は、
ストレスでなぜガンになるのか、心不全をおこすのか、など、
ストレスが体に与える影響を、とてもわかりやすく解説していました。
.
この中で、アメリカ心理学会が提唱する、
ストレス対策のひとつとして、
「運動」をあげていたので、こちらの本を思い出しました。
.
脳を鍛えるには運動しかない!
―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
.
こちらの本では、ストレス対策以外にも、
不安、うつ、依存症、ホルモン変化、加齢などに対して、
運動がどの様な影響を与えるのか、ということが書かれています。
(著者は有酸素運動、特にジョギングを薦めてますが、
ヨガについても少々記載があります。)
.
こちらの本にはなかったことで、なるほどと思ったのは、
運動が脳の延髄の神経細胞の突起を増やすので、
ストレスの刺激が伝わりにくくなる、
だからストレス反応が暴走するのを防ぐことになる、
ということです。
.
簡単に説明しますと、
脳の扁桃体がストレスを受け取ると、
副腎からストレスホルモンを分泌して、
心拍数を増やしたり、血液を固まりやすくします。
また自律神経を興奮させて、血圧が上昇します。
延髄は、扁桃体と自律神経をつないでいます。
延髄の神経細胞の突起が多いと、
扁桃体からの電気信号が、自律神経に伝わりにくくなるので、
自律神経が興奮しにくくなる、ということです。
.
運動で脳の構造を変えることができるのです。
でもですね、運動し続ける必要があります。
番組でおすすめしていたのは、
「息が上がる程度の有酸素運動を30分、週3回」でした。
.
.
そしてもうひとつのストレス対策は「瞑想」です。
.
NHKスペシャル「シリーズ キーラーストレス」
.
2回シリーズ の 第2回目 では、
.
副腎から分泌されるストレスホルモンのコルチゾールが、
記憶や感情を司る海馬の神経細胞の突起を減らしてしまうので、
記憶や感情に支障がでることがあるというお話がありました。
.
この本にもそのお話が詳しく書かれています。
.
脳を鍛えるには運動しかない!
―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
.
軽いストレスでも四六時中感じていると、
コルチゾールが休みなく流れて遺伝子を目覚めさせ、
その結果、シナプスの結合は切断され、
樹状突起は萎縮し、細胞は死ぬ。
ついには海馬もしなびてしまう。
.
この本によりますと、運動によって、縮んだ海馬が回復するそうです。
.
番組では、「マインドフルネス瞑想」が効果的だと紹介していました。
8週間のマインドフルネス低減法で、
ストレスで萎縮した海馬が5%回復
扁桃体が5%減少する(=ストレスへの過敏な反応が抑えられる)
という結果が出ていると。
.
マインドフルネス瞑想は、瞑想の宗教性を排除しているそうです。
「宗教」というと、抵抗を感じる方が多いようなので、
多くの方に瞑想を実践してもらうには必要かもしれません。
.
しかし、精神性を排除しているのであれば、
それは瞑想とは言わない気がします。
.
「宗教」という言葉に、いろいろな考え方、先入観を
それぞれが持っているので、難しいところですが、
(狂信的な信仰はもちろん問題があるので別です)
もともと宗教って、どのように生きるか、生活するかの指針や
目には見えない、自分個人よりも、大きなものや力、
(自然や私たちを生かしているもの)、
そういうことを伝えていて、
その教えや考え方が、私たちを支えてくれることもあると思うのです。
私たちの日常で言うなら、
神社やお寺に行って、手を合わせる気持ちとか。
.
こちらの本も、瞑想がテーマの本。
おすすめですよ。
.
ヨガクラスのお知らせ
第2・第4土曜日 15:30~16:30(60分) ハタヨガ
第2土曜日 17:00~18:30(90分) プライベートヨガレッスン&整体コース (ヨガレッスンと整体の時間配分は自由。90分全てヨガももちろんOKです。)
Emi