スマイルボディの 松尾 です。
もうすぐ梅雨明け。
海や川への行楽をお考えの方も多いと思います。
気をつけたいのが水難事故。
昨日だけで、全国で10人もの方が亡くなってしまいました。
そして、子連れ行楽中の痛ましい事故も…。
水の事故と交通事故、どちらの死亡者が多いと思いますか。
答えは「水の事故」。
毎年、日本では、水での事故死が7千人、交通事故死が4千人、
水での事故死が2倍近くも多いのです。
万一に備え親子で「背浮き」の練習を
NHKニュースより 7月18日 20時42分 水の事故 全国で10人死亡 1人意識不明の重体3連休最終日の18日、水の事故が相次ぎ、NHKが各地の放送局を通じて午後8時現在でまとめたところ全国で10人が死亡、1人が意識不明の重体となっています。 このうち高知市では、川で溺れそうになった小学5年生の息子を助けようとした46歳の父親が流され病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。 また三重県鳥羽市の沖合では、プレジャーボートで釣りに来ていた76歳の男性が海に転落し、死亡しました。 さらに岐阜県本巣市では、釣り仲間と川であゆ釣りをしていた73歳の男性が流され、救助されましたが死亡しました。 一方、高知県いの町では友人と川遊びをしていた20歳の男子大学生の行方がわからなくなり、およそ3時間後に近くで見つかりましたが、その場で死亡が確認されました。 このほか和歌山県古座川町で、川で遊んでいた小学2年生の女の子が溺れているのが見つかり、意識不明の重体となっています。 |
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水での事故は、家のお風呂で溺れる幼児や老人の人数が多いのですが、
夏は、アウトドアでの水難事故が多くなります。
交通事故のうち、人身事故で命を落とす確率は2百人に1人。
それに対し水難事故は、2人に1人が命を落としてしまいます。
人は、ケガには比較的強いのですが、
溺れ窒息すると、簡単に命を落としてしまうのです。
万一、自分や家族が水の事故に遭ってしまったら…。
楽しい行楽の中、十分に注意しましょう。
水難事故の場所
水難事故死は「海が5割、川・湖沼・用水路などが5割」なのですが、 子供の場合は「海が2割、川などが8割」、 川での事故死だけで5割を超えます。 私も、子連れで川に遊びに行って、危ない経験をしたことがあります。 河原でのバーベキュー、水深が深くない場所での水遊びなどでは、気が緩みがち。 特に注意したいですね。 .川・海での事故防止 こんな心構えを
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政府広報オンラインより
水の事故を防ぐためには、自然環境の特徴を理解し、水難につながりやすい危険な場所などを知っておくことが重要です。
また、ささいな不注意や無謀な行動、危険な悪ふざけが水難事故につながることも多くあります。
ここでは、海水浴を中心に、海で水難に遭わないための注意点を紹介します。
海での水難を防ぐための注意点
(1)海水浴の際は、危険な場所を確認し、近づかない 海には、深さなどによって水温の変化が大きい場所や、流れの激しい場所、海藻が茂っていて遊泳者に絡みやすい場所などがあります。 こうした危険な場所は、「危険」「遊泳禁止」などと案内されていることが多いので、海岸や海水浴場の掲示や標識などをよく確認しましょう。 「遊泳区域」とされていても、流れの方向や強弱、水深、そして自分の体力などを十分に考えて安全に泳ぎましょう。 岸に近いところでも、沖へ流れるとても速い潮の流れ(離岸流)があったり、急に深くなる場所があったりします。 また、同じ場所であっても、天候や潮の満ち引きによって変化することがありますので注意しましょう。 また、魚とりや釣りをするときには、ライフジャケットやスパイクブーツなど体に合ったものを正しく着用し、転落などのおそれがある場所を事前によく調べ、危険な場所を避け、近づかないようにしましょう。 また、子供を危険な場所に近づけないようにしましょう。 (2)健康状態が悪いときやお酒を飲んだときは泳がない 体調が優れないときや睡眠不足で疲れているときは、水泳や釣りなどは控えましょう。 体に負担がかかり、事故につながる危険が高くなります。適度に水分を補給し、日陰で休息するようにしましょう。 飲酒後や飲酒しながらの水泳や釣りも、事故につながりやすく危険ですので、絶対にやめましょう。 (3)悪天候のときは海に出ない 天候の変化に注意し、海が荒れているときや荒れることが予想されるときは、海水浴などを中止しましょう。 (4)子供だけでは遊ばせない 水深が浅い場所でも、ほんのちょっと目を離したすきに、子供が転倒して溺れたり、波にさらわれたりすることがあります。 幼児はもちろん、泳げない子供などが水遊びするときは、必ず大人が付き添い、子供から目を離さないようにしましょう。 また、子供だけでは遊ばせないようにしましょう。特に子供一人での水遊びは大変危険ですので、絶対にやめさせましょう。 (5)ライフジャケットを着用する 釣りをするときやボートに乗るときなどは、ライフジャケットを必ず着用しましょう。 ライフジャケットは、体のサイズに合ったものを選び、正しく着用しましょう。 また、万一、事故が起こったときの連絡手段を確保するため、携帯電話を防水パックに入れて携行しましょう。- 海のレジャーでの注意点については、下記の記事もご覧ください。 お役立ち情報「マリンレジャーを楽しむために 安全対策を忘れずに!」
川などでのレジャーでは、魚とりや釣り、水遊びやボート遊びなどのほかに、河原でのバーベキューなど、必ずしも水に入ることを目的としない楽しみ方もあります。
そのような川などのレジャーでも、毎年のように水難が発生しています。
特に子供の河川での死者・行方不明者は海の2倍以上に達していますので、絶対に一人では遊ばないようにしましょう。
川の状態は、曲がり方、傾斜、川幅、岩の突出などの地形によって、右岸、左岸でも川の流れが違っていたり、川底に深みがあったりするため急に流されたり、深みにはまったりする危険があります。
また、上流の天候などによって大きく変化し、安全と思われる場所でも、上流で豪雨などがあると急に増水し、水難につながる危険があります。
川などでの水難を避けるためには、前述したような海での注意点に加えて、次のような注意をしてください。
川の地形を知り、急な増水に備えるために
(1)出掛ける前に天気や川の情報をチェック 川などに行く前に、天気や川の情報をチェックしましょう。 悪天候が予想されているときは、無理をせず、中止・延期を検討しましょう。 また、上流にダムがある場合は水量や水の需要に応じて放水することがあり、その場合は急激に増水することがあります。 (2)危険を示す掲示板、水流が速い・深みがあるところは避ける 川では、「危険を示す掲示板」が設置されているところがあります。 そうした掲示板がある場所では遊ばないようにしましょう。また、川の地形は複雑であり、同じ川でも場所によって川の流れが速くなっていたり、急に深くなったりする場所があります。そのようなところには近づかないようにしましょう。 (3)河原や中州、川幅の狭いところに注意 河原や中州は、急な増水により水没する可能性があります。 特に中州は、増水すると逃げ道がなくなり、取り残されてしまう危険があります。 また、川幅が狭い場所は、増水すると短時間のうちに水位が上昇し、川の流れが速くなるおそれがあります。 こうした場所では特に注意が必要です。 (4)天気や川の変化に注意する 川辺にいるときは、天候の変化や川の状態に注意しましょう。次のような変化が見られたときは、川の水が急に増えるサインです。すぐに避難しましょう。- 上流(水が流れてくる方)の空に黒い雲が見えたとき
- 雷が聞こえたとき
- 雨が降り始めたとき
- 落ち葉や流木、ゴミが流れてきたとき
豪雨・台風などのときは、くれぐれもご注意を!
中小河川や用水路などでも、多くの水の事故が発生しています。集中豪雨などのために、ごく短時間のうちに水位が急上昇して水があふれ出し、川沿いの公園や道路にいた人が押し流された事例や、あふれた水のために河川や用水路の位置が分かりにくくなり、足を踏み外して流されてしまう、といった事例が起きています。- 川での水難防止については、下記も参考にしてください。 国土交通省「河川水難事故防止! 川で安全に楽しく遊ぶために」
万一に備え親子で「背浮き」の練習を
<父子3人死亡>水難死亡率5割 背浮き実践を河北新報 7月3日(日) 宮城県大衡村大衡天姓院の沼で1日、釣りに来た同県大崎市の父子3人が死亡した事故で、県警は2日、詳しい原因を調べるため現場を実況見分した。 沼の縁はコンクリートで固められているが、水面までの斜面は急で、柵も設置されていなかった。 県警によると死亡したのは職業不詳大友克志さん(36)と長男で小学3年の陽斗君(9)、次男で幼稚園児の陽向ちゃん(5)。 一緒に訪れた大友さんの妻は「自分だけ車に戻り、再び沼に来たらいなくなっていた」と話しており、県警は3人が比較的短時間に相次いで落ちたか、落ちた人を助けようと沼に入った可能性があるとみている。 父子3人の命を奪った水難事故は、ひとたび発生すると死亡する確率が5割と高いのが特徴だ。 一般に安全とされるグループ行動中の事故が全体の3分の2を占め、同行者がいても救助は難しく、巻き添えになるケースが多いという。 水難事故は夏場に集中しており、専門家は「事故の特徴を理解し、未然に防いで」と注意を呼び掛けている。 警察庁の統計によると、水難事故の死者・行方不明者数は過去10年間ほぼ変動がなく、毎年、悲劇が繰り返されている。行動区分別では、今回のように「魚とり・釣り」の死亡が約3割で最多。 死亡・行方不明の子どもに絞ると、場所別は「湖・沼・池」が約2割を占めた。 父子3人は足を滑らせ、沼に落ちたとみられる。 河川財団(東京)によると、水辺の活動に携わる指導者が身の危険を感じた体験で最も多かったのが「滑る」。 次いで「流される」「落ちる」と続いた。 グループ行動中の事故が多数を占める点について、専門家は「慌てて救助に向かい、犠牲になるケースが多い。まず119番することが大事だ」と指摘する。 水難事故に遭った場合の対処法として、一般社団法人水難学会(新潟県長岡市)の斎藤秀俊会長(53)は「救命胴衣の着用が一番」とした上で、あおむけの状態で助けを待つ「背浮き」の実践を勧める。 (1)服を着たまま体の力を抜く (2)顎を上げる (3)できる限り手と脚を広げる (4)肺に空気をためる がポイントだという。 東日本大震災の津波で流された東松島市野蒜小6年の女子児童が、背浮きの授業を思い出して無事、生還を果たした例もある。 斎藤会長は「自分の命を守る最終手段として背浮きは役に立つ。プールや海の浅瀬などで実践してほしい」と提案する。 |
スマイルボディ 代表 松尾さとし