ヨガインストラクターの Emi です。こんにちは。
.
前回の記事「『筋肉がつく』とは」で、
年齢に伴って筋力が低下することを書きましたが、
今回は、それに関連する、ロコモティブシンドロームについてです。
●ロコモティブシンドロームとは
ロコモティブシンドロームという言葉、ご存知ですか?
平成19年、日本整形外科学会が提唱した言葉で、
運動器(体を動かす器官/骨・筋肉・神経・脳など)の機能が衰えて、
要介護や寝たきり状態になってしまう、
またそのリスクが高い状態、
をことを示している言葉です。
運動器の機能低下は、加齢に伴う筋力の低下、
関節などの病気や骨粗しょう症等が原因です。
日本整形外科学会の「ロコモ チャレンジ!」というサイトは、
とてもわかりやすいですよ。
●厚生労働省の取り組み
厚生労働省でも、ロコモ対策を進めています。
平成26年版厚生労働白書でも取り上げられているのですが(141ページ)、
ここを読むと衝撃的なことが。
「我が国では、毎年5万人もの人が運動不足が原因でなくなっている」
運動不足が直接の原因でないとしても、
運動不足から来る病気や疾病、寝たきり状態等が原因で
なくなっているということですよね。
高齢化が進む中で、要介護や寝たきりにならず、
日常生活で必要な活動を自分でできる、健康な状態を保つには、
ひとりひとりが自分の体や生活に対して、
自覚を持たなければいけません。
厚生労働書は、ロコモの認知度向上に取り組んでいますが、
今のところ、メタボほど認知されていないような感じですね。
●ロコモ対策
ロコモ対策は、適切な運動しかありません。
メタボの様に、メタボ対策の食品を摂取する、
というようなことはできません。
運動不足を解消するサプリや食品なんてないので、
基本的には自分で動くしかないのです。
運動と組み合わせて、筋肉や骨に良い食材を頂くことも対策です。
厚生労働白書によると、
身体活動の増加でリスクを軽減できるものとして、
糖尿病・循環器疾患等
ガン
ロコモ
認知症
を上げています。
●ヨガでできること
日頃体を動かすことをしていない方が、
運動習慣を身につけることは、結構難しいのではないでしょうか。
無理のないヨガを定期的に続けることで、
運動習慣を身につけることに役立ちます。
ヨガは、柔軟性、筋力をつける、バランス、リラクゼーション、
トータルで体をケアすることができます。
私がシニアの方向けに行うプライベートレッスンでは、
バランスのポーズ、スクワット、つま先立ちを必ず行います。
筋力やバランスがついてきた方には、ランジも行っています。
参考までに、過去の記事を。
Q&A『ヨガは何歳までできるの?』
「ロコモなんて、まだまだ先のこと」と思うかもしれませんが、
今のうちから意識して、
自分にあった身体活動を習慣づけることが大事なようです。
ヨガを長年続けているシニア層は、本当にお元気ですよ。
私も大先輩達を見習って、ヨガの練習を続けていきますし、
ヨガで心身の健康を保つ仲間が増えるといいな、と思います。
ヨガクラスのお知らせ
第2・第4土曜日 15:30~16:30(60分) ハタヨガ
第2土曜日 17:00~18:30(90分) プライベートヨガレッスン&整体コース (ヨガレッスンと整体の時間配分は自由。90分全てヨガももちろんOKです。)
Emi