ヨガインストラクターの Emi です。こんにちは。
♦Q&A『下肢静脈瘤ですが、ヨガはできますか?』
「ヨガをやってみたいな」と思っても、
自分の体で気になることがあれば、躊躇してしまいますよね。
その気になることが少しでも解消できればと、
過去に頂いた質問を思い出しました。
『下肢静脈瘤ですが、ヨガはできますか?』
医師の診断を受けて、あなたの状態で、ヨガを含む運動を行ってもよいか、確認してみて下さい。
運動が大丈夫でしたら、ほとんどのヨガの動きは問題ないと思います。
●下肢静脈瘤とは
脚の静脈に血液が溜り、膨れてコブのようになる、
またはコブ状にならなくても、血管が浮き出る状態になります。
脚がだるい、重い、むくむ、つる、
更に皮膚がかゆい、血色がよくない、湿疹、皮膚炎
などの症状になります。
●原因は
血液が、脚から心臓へと静脈を通って流れています。
その血流が逆流しないように、静脈には弁があります。
その弁が正しく機能しなくなり、血液が心臓に戻りにくくなります。
静脈に溜った血液が溜ってしまうのです。
立ち仕事、デスクワーク等、長時間脚を動かさない姿勢でいること
妊娠・出産
加齢
が主な原因です。
●改善するには
一度なってしまうと、自然に治ることはないようですが、
症状を改善したり、悪化を防ぐことはできます。
参考までに、ある生徒さんのお話では、
適度な運動(特にふくらはぎの筋力をつけること)、
弾性ストッキングを着用すること、
を医師に勧められていました。
それで悪化した場合は、手術になるそうです。
(気になる方は、きちんと医師の診断を受けて下さいね。)
●ヨガでできること
静脈に血液が溜ってしまうことが原因なので、
下半身の血流を良くすることが大切です。
ヨガでの呼吸法
下肢の筋力を必要とする動きやポーズ
下肢の筋肉をストレッチする動きやポーズ
逆転のポーズ(逆さまになることで、血流を良くします)
【例えば、Sarvangasana (肩立ちのポーズ、元の意味は全身のポーズ)
ここまで脚をあげなくても、半分でも十分です。
または壁に向かって脚を上げるだけでも。】
などが良いと思います。
太陽礼拝も全身の血流を良くするのでおすすめです。
他におすすめのポーズは、
Virasana ヴィラアサナ
膝を折って、両カカトの間にヒップを下ろして座ります。
Supta Virasana スプッタ ヴィラアサナ
上のヴィラアサナから仰向けで横になります。
Bhekasana ベカアサナ
弓のポーズの様に仰向けで、カカトをヒップの外側から床へ近づける。
(肩の説明は省略します)
こちらの3つのポーズは、太ももの前側、膝、スネ、足首、足の甲、つま先までを伸ばします。
先の生徒さんは、弾性ストッキングを着用して日常生活を送っていらっしゃいます。
ヨガも全く問題なく行っています。
静脈瘤の手術をして、ヨガをしている方もいらっしゃいます。
ヨガで少しでも辛い症状が楽になるといいですね。
Emi