スマイルボディ代表の 松尾 です。
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今回は、30年来の趣味、陶芸について書かせていただきます。
料理に合った食器を使うと、料理が美味しくなります。
美しい陶磁器を眺めていると、心が豊かになります。
私は学生の頃から陶磁器が好きで、全国に事業所のある会社に就職してからは転勤や出張であちこちに行く機会があったため、時間を見つけて窯元巡りをしたり作陶を習ったりしてきました。
良質な粘土が産出する場所だったり時の権力者や富裕層の庇護を受け、日本各地に焼き物の産地がありますが、何世代にもわたり継承される過程で伝統の維持と革新の両立をし続けてきた窯元が生き残っています。
それぞれの窯元に出向き、そこで作られた陶器の説明や先代までの苦労話し、若い後継者からの革新と更なる発展への強い想いを聞くのはとても楽しく、自分の焼き物への見方や好みも変わっていきます。
また作陶は、設計・粘土作り・釉薬の調合・成型・削り・乾燥・素焼・施釉・焼成・絵付け など 完成まで難しいプロセスが多く、それぞれに専門の職人さんがいる窯元もあるほど奥が深いです。
そんなところが、30年やってても飽きない陶芸の魅力なんだと思います。
下の地図にあるのは代表的な焼き物の産地ですが、他にも個人で窯を開いてるところが各地にあります。
私が陶芸家の先生の所に通い作陶を習ったのは、
北から 益子焼(栃木)・美濃焼(岐阜)・瀬戸焼(愛知)・常滑焼(愛知)・信楽焼(滋賀)・九谷焼(石川)・京焼(京都)・清水焼(京都)・備前焼(岡山)・萩焼(山口)・有田焼(佐賀)・壺屋焼(沖縄)の12種類(上図赤字)と、洋食器です。
最近3年は沖縄に通い、壺屋焼 を勉強しています。
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いま、注目しているのは、長崎の 波佐見焼 です。
モダンなデザインが多くて、いいんですよね。
今年は長崎に行き波佐見焼の窯元巡りがしたいです。
作陶は大したものは出来ませんが、数はたくさん作ってきました。
例えば ぐい飲み なら1,000個は作りましたよ。
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海釣り と お酒 も趣味なので、自分が作った食器と酒器を使い、釣った魚を調理して載せ、その料理に合ったお酒で一杯やるのは、至福の時です。(笑)
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「陶芸」と「整体施術」の共通点
. 1. 指先の感覚が命 陶器作りは、指先の感覚がとても大切です。 例えば、ろくろで成型する時には、回る粘土を指先で感じながら、硬さやすべり具合に合った指の加減が必要です。 簡単そうに見えますが、難しいんですよね。 作陶を始めてから5年は、電動ろくろを購入して陶芸家の先生宅に習いに行く前日は自宅で特訓していました。 そうしないと、習いたいことを習うことさえ出来ないので…。(苦笑) 私は手先が器用な方なのですが、「指先で感じる → 脳に伝達 → 脳から指令 → 左右の手と足(ペダルがある)で対応」これがろくろの回転が速いとなかなかできず、先生に褒められるようになるまで10年位かかったと思います。 心が整っていないと30年を経た今でも上手く成型出来ないことがあります。 絵付けも、紙に書くのとは違い、ザラザラしていたり曲面だったり凹凸があったりする中で一発勝負なので難しく、指先が思うように動かないと失敗してしまい最初からやり直しとなります。(涙) . スマイルボディの整体施術も「指先の感覚が命」です。 スマイルボディの施術法は、500グラム程度のとても軽い指の力ともう一方の手で筋肉を伸縮させることで深層筋までほぐしていきます。 筋肉のコリ具合は、不調の度合い、体質(主に筋肉の質)、体の部位ごとに違います。 仕事内容、食事、生活習慣などでも変わりますので、筋肉の微妙に違う状況を指先で探り、それに合った施術を行っています。 そのため、スマイルボディの施術法は、指先の感覚の繊細さがないと出来ません。 私が比較的短い期間で「ゆらぎリリース整体法」を開発できたのは、陶器作り30年の経験で指先の感覚が研ぎ澄まされていたからだと思います。 . . 2. 計画を立てゴールに向け最善を尽くす 一生をかけて日々研鑽を積んでいるプロの陶芸家でも、自分の思うものがなかなか出来ないのが焼き物づくりの難しいところです。 素人が適当にやって良いものなど決して出来ません。 趣味の陶芸では「設計図」と「完成までの工程表」を作ることは必須です。 何を、どうやって、どういう手順で、いつまでに作るか、これを明確にするためです。 そして、陶器作りは完成までたくさんのプロセスがありますが、各プロセスに対し完成まで手を抜かないことも大切です。 趣味の陶芸は楽しむことが一番ではありますが、「計画を立てゴールに向け最善を尽くす」ことを繰り返すうちに、「そこそこ」の作品が作れるようになります。 . 整体の施術で私がモットーにしていることは「お客さま一人一人に対して、改善計画を立て、改善に向け最善を尽くす」です。 初めてご来店のお客さまには、初回の施術後に次のことをお伝えしています。- ケアすべき体の部位はどこか
- 部位別の不調レベル(10段階)
- 整体を受ける頻度
- 簡単に出来るセルフケア
- 改善の目標時期
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おすすめ陶器展覧会
私が毎年行っている展覧会はこちらです。- 日本伝統工芸展 63年間続いている日本最高の陶芸展
- テーブルウェアフェスティバル 東京ドームで23年間開催されているイベント
おすすめ窯元
日本の焼き物の産地でおすすめは、 北から 益子焼(栃木)・美濃焼(岐阜)・瀬戸焼(愛知)・常滑焼(愛知)・信楽焼(滋賀)・九谷焼(石川)・京焼(京都)・清水焼(京都)・備前焼(岡山)・萩焼(山口)・有田焼(佐賀)・波佐見焼(長崎)・壺屋焼(沖縄) です。 . 陶器のことを英語でチャイナ(China)と言うように、陶器の焼成技術は1,000年以上前から中国が先導してきました。 中国 江西省の 景徳鎮窯 の作品は特に素晴らしいです。 . 日本の陶器は、中国・朝鮮半島から伝わった技術をもとに発展させてきたものです。 ヨーロッパ最初の硬質磁器窯 マイセン(ドイツ)も、中国の景徳鎮や日本の有田焼(特に柿右衛門様式)の模倣から始まっており、まだ300年の歴史しかありません。 マイセンを追いかけ、ヨーロッパ各地の王様が国の威信をかけて競争し、今の素晴らしい陶磁器を作るまでに至っています。 好きな順で マイセン(ドイツ)、セーブル(フランス)、リチャード・ジノリ(イタリア)、ロイヤル・コペンハーゲン(デンマーク)、ウエッジウッド(イギリス)などいいですね。 その他の地域でも、ペルシャ陶器 をはじめ、素晴らしい焼き物が作られています。おすすめ陶芸家
展覧会があれば行きたい日本の陶芸家はこの方たちです。 安土桃山~江戸時代 … 田中長次郎(千利休が好んだ茶碗の作者、初代樂吉左衛門)、本阿弥光悦(琳派の創始者の一人)、古田織部(戦国武将、織部焼をプロデュース)、酒井田柿右衛門 初代(柿右衛門様式を確立)、野々村仁清(国宝 色絵藤花茶壺 作者)、尾形乾山(この時代で一番好きな陶芸作家、尾形光琳の弟) . 近世~現代 … 北大路魯山人(食器が素晴らしい、マンガ美味しんぼ 海原雄山のモデル、美食倶楽部・書家としても有名)、川喜田半泥子(東の魯山人・西の半泥子と言われる、銀行の頭取から50歳過ぎて陶芸家に)、富本憲吉(人間国宝第一号)、加藤唐九郎(瀬戸焼、志野茶碗を展覧会で見て感動し陶芸を始めました)、荒川豊蔵(志野・瀬戸黒・黄瀬戸の復刻者)、金重陶陽(備前焼)、酒井田柿右衛門 十三代 (有田焼)、酒井田柿右衛門 十四代 (有田焼)、加藤卓男(古代ペルシャ陶器の色再現)、今泉今右衛門 十二代(有田焼)、今泉今右衛門 十三代(有田焼)、藤原雄(備前焼)、徳田八十吉 三代(九谷焼、お会いして習いました)、樂吉左衛門 十四代(楽焼)、樂吉左衛門 十五代(楽焼)、鈴木蔵(志野焼)、細川護熙(元総理大臣) . まだ続けたいけど、この辺で止めておきます。(笑) .スマイルボディ 代表 松尾さとし