ヨガインストラクターのEmiです。こんにちは。
♦Q&A『体が柔らかくなりません』
こんな質問を頂きました。
「ヨガを続けてるけど、なかなか体が柔らかくならないんだけど?」
そんなお話をして下さったのは、ヨガを続けて3年になる方です。
私から見ると、そのようには見えないので、よくよく聞いてみると、
「ヨガを続けているけれど、ヨガを始めた頃ほど、最近は体の変化が感じられない。」ということでした。
私も、そのお気持ちはわかります。
私は体が硬いし、体を動かすことも苦手だったので。
ヨガを始めて数ヶ月~2・3年は特に、体の変化が楽しくて嬉しくて、夢中になっていました。
何しろ、始めた頃は立って前屈して、床に手が届かなかったのに、
数ヶ月して届くようになったり、出来なかったポーズができるようになったり。
しかし、ある程度出来るようになると、その変化のスピードが前ほどではなくなりました。
「この先練習続けても、進歩するのかな」と思いますよね。
でも、今一度考えて頂きたいのですが、「本当に進歩していないのか?ということです。
始めた頃と今では、かなり体が変化しているはずです。
まずは今まで続けてきた「成果」を認めてほしいな、と思います。
そして、続けてきたからこそ、今の体があるのです。
柔軟性を高めるには、コツコツやるしかありません。
元々持って生まれた体の性質、過去の経験、練習の内容や練習頻度などにもよるので、一概には言えませんが、時間がかかるものです。
「先は長いな~」と思うかもしれませんが、
「ヨガを続けていた3年間、長かったですか?」
「あっという間でした」
ですよね。振り返ればあっという間なんです。
このように練習に疑問を持つのは、練習の質を変えるのに良いチャンスでもあります。
ヨガを始めようとした時、どんな目的がありましたか?
柔軟性や体力を付けて、体を健康にしたい、とか、まずは体のことを目的にすることが多いと思います。
柔軟性やポーズが出来るようになる、というのは、目に見える「成果」なので、変化がわかりやすいと思います。
でもここからは、その目に見える「物差し」で成果を計ることを、ちょっとやめてみるのも良いかと思います。
目に見えにくいものに、目を向けてみてはいかがでしょう?
例えば、
呼吸が深くなった
集中力がついてきた
あるポーズが、前よりすごく気持ちよく感じた
シャバアサナでとてもリラックスできるようになった
苦手なポーズへの抵抗がなくなった
上手く出来なくてイライラすることが減った
ヨガに通ってると、日常生活でのストレスが減った
など、
あなたの内側で、ヨガの練習から受け取っているものがあるはずです。
それを探して、自分のことに気づくのも「成果」です。
体の柔軟性も大切ですが、他の喜びや楽しみもあります。
ちょっとした変化に気づく練習をしていくと、
「柔軟性」のことも忘れてしまって、気がついたら
「あれ、体が柔らかくなってるな」
という時がやってきますよ。
楽しみながら、末永くヨガを続けて行きたいですね。
Emi