スマイルボディ代表の 松尾 です。
「首こり」のケアをすると「花粉症」の症状が緩和します。
なぜ?、どうやって? について、お伝えしたいと思います。
「花粉症」はなぜおこる?
花粉症とは、スギなどの花粉によってアレルギー反応がおこる症状のことです。
日本人の3割が花粉症で、「女性・40~50代・関東に多い」そうです。
(日本リサーチセンターによる花粉症調査より)
体には、異物が侵入してきたら防御し退治する免疫機能があります。異物を「抗原」といい、退治するために体の中で作られる免疫物質を「抗体」といい「白血球」などが担っています。
アレルギー反応は、体内に有害な異物が入ってきたときに、「抗体」いわゆる「白血球」の免疫機能が低下している状態、「抗原」を無害化する力が弱っている状態、の時におこります。
花粉症では、鼻や目への花粉の侵入量に対し「白血球」の量が足りず防御が間に合わない場合、鼻や目に「白血球」を新たに送り込むために血管を拡張させたりする「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」が分泌されますが、この分泌が過剰になると、鼻づまり・鼻水・目のかゆみ・くしゃみ などの症状がおこります。
【ヒスタミン】血管を拡張させる
鼻や目の粘膜に付着した花粉の退治には白血球が必要ですが、白血球が足りない時はさらに血液を鼻や目に送らなくてはいけないため、「ヒスタミン」を分泌させ、血管を拡張させます。
血管を拡張させても白血球が足りない場合「ヒスタミン」をさらに分泌させ血管を拡張させる、まだ白血球が足りなければ「ヒスタミン」をさらに分泌させ血管を拡張させる、これを繰り返すことにより、大量の「ヒスタミン」が分泌されてしまいます。
大量の「ヒスタミン」は、かゆみを感じ取る神経「知覚神経」を刺激して目のかゆみとなり、分泌腺に影響を及ぼすと鼻水・涙目になり、くしゃみも誘発します。
花粉症の薬は、「抗ヒスタミン薬」と言われる、ヒスタミンの発生を抑えたり、発生したヒスタミンの働きを抑える、あるいは直接炎症を抑えるなどして、症状を緩和しているのです。
【ロイコトリエン】血管から細胞に血液を浸透させ易くする
白血球が足りない時は、血管の浸透性を良くして鼻や目の粘膜へ血液を送ろうと「ロイコトリエン」も分泌させ、それでも白血球が足りない場合「ロイコトリエン」をさらに分泌させ血管の浸透性を良くさせる、これを繰り返すことにより、大量の「ロイコトリエン」が分泌されます。
大量の「ロイコトリエン」は、血管の浸透性が過剰になるため、血漿成分が漏出し細胞組織にたまるので、鼻づまりや充血の原因になります。
このように、花粉症の症状を引き起こす「ヒスタミン」「ロイコトリエン」の過剰分泌は、「鼻や目の白血球不足」からおこり、その原因は「鼻や目へ必要な血液が途中で滞ってうまく届かない」ことです。
「花粉症」の症状を緩和させるには
前回の「花粉症はなぜおこるのか」でのご説明からおわかりのとおり、花粉症の症状を「薬などに頼らず緩和させる方法」は、主に次の2つとなります。
1. 目や鼻への花粉の侵入を防ぐ
2. 目や鼻の血行不良を改善する
1.目や鼻への花粉の侵入を防ぐ
花粉症は、鼻や目への花粉の侵入量に対し「白血球」の量が足りず防御が間に合わない場合に体が過剰反応しておこるのですから、花粉の侵入を防げば症状は緩和します。
・ マスク・ゴーグルなどでガード
・ 目・鼻など 体の洗浄
・ 部屋に花粉を入れない・空気の清浄
・ 花粉の少ない場所・地域への移動 など
花粉症の多くの方が実践していると思いますので、詳細な説明は割愛します。
2.目や鼻の血行不良を改善する
足りない白血球を目や鼻に運ぼうとして「ヒスタミン」などが過剰分泌し花粉症の症状がおこるわけですから、目や鼻の血行不良を良くすれば症状も改善します。
では、どこをどうすれば、血行が改善するのでしょうか。
ここからが、本題になります。
目や鼻の血行不良の原因
花粉症の方は、「心臓から目や鼻までの間のどこか」で血行が滞っているはずです。
まず、「首より上」を考えてみましょう。
ここの太い血管は頭蓋骨に守られている場所ですので、「ヒスタミン」をいくら分泌しても血行が改善されないほどの血管への圧迫がおこっていることは考え辛いです。目や鼻の周りは「ヒスタミン」などが過剰分泌し鼻水や涙が止まらなくなっているほどです。
次に、「首より下」を考えてみましょう。
ここの太い血管も鎖骨や肋骨などに守られている場所ですので、「ヒスタミン」をいくら分泌しても血行が改善されないほどの血管への圧迫がおこっていることは考え辛いです。
残るのは、「首」となります。
首の前面部の横には、頸動脈が骨に守られず通っています。そして頸動脈のすぐ上を胸鎖乳突筋など首こりなどで緊張しやすい筋肉が覆っています。
首の筋肉の緊張があれば、血管を圧迫し血行を阻害します。
花粉症の人の多くに「首の前面部の筋肉に緊張」があります。
当サロンにお越しになる「花粉症」のお客さまには、ほぼ全員に「首こり」など首の筋肉に緊張があります。
そして、「首こり」の改善のためにお見えになったお客さまも、その約8割の方が花粉症や鼻炎の症状もあり、首こりのケアにより花粉症や鼻炎の症状も緩和しています。
このことからも、日本人の2~3割が花粉症だと言われますので、「花粉症」と「首こり」に深い関係があることがおわかりになると思います。
以上から、目や鼻に必要な血液が届かないのは「首の前面部の筋肉の緊張」により首の筋肉が頸動脈を圧迫し鼻や目へ必要な血液が行き切れていない 場合が多いと考えられます。
そのような花粉症の方には、「首こりケア」で首の前面部の筋肉を緩めることが有効 なのです。
花粉症に有効な「首こりケア」の方法
1.首こりの原因を取り除く
首こりの主な原因には、
・「悪い姿勢」
・「肩・腕・腰などの疲労」
・「冷え」
・「ストレス」
女性に多い
・「ストレートネック」
・「首の筋肉が弱い」
・「ホルモンバランスの乱れ」
・「目の疲れ」
・「首こりを招くファッション」 があげられます。
まずは、これらのうち1つでも改善する努力をしましょう。
例えば、上左のような姿勢ですと、重い頭を首の筋肉が支えることとなり、首の筋肉を強く緊張させてしまいます。
この姿勢では、頭部への血流量が良い姿勢の半分以下に、スマホを使う姿勢ですと更にその半分に低下するそうです。
これでは、目や耳に必要な血液が回りません。花粉症の症状を悪くしてしまいます。
2.首こりに効くストレッチをする
簡単で効果的な「首をゆっくり回す」ストレッチを1つご紹介します。
1周あたり10秒かけてゆっくりと回します。
1セット「右回し2周、左回し2周」します。
パソコンやスマホを長時間使用すると、首の筋肉が緊張し頭部への血流量が減ります。
パソコン操作なら1時間に1回、スマホならもっと多頻度に行いましょう。
緊張した首の筋肉をある程度は緩めることができます。
3.より早く効果を得るには
当サロンには、花粉症・首こり の方が多くお見えになっており、首の筋肉の緊張を緩める施術を行っています。
そのほとんどの方は、肩こり・腕こり、そして腰痛も抱えていて、首の筋肉の緊張にも影響を与えています。
また首は、頭と繋がる太い動脈・静脈・神経が通っているデリケートな場所ですし、これまで述べましたとおり首の筋肉の緊張がそれらを圧迫し脳・目・鼻・耳への血行不良、副交感神経の働きの低下を招き、花粉症以外にも様々な不調を引き起こしますので、当サロンで行っています「やさしい力で全身を整える」整体法は、特に有効だと考えています。
当サロンは「整体とセルフケアの両輪メンテナンス」が大切と考えていますので、施術後は、自宅で出来る「オーダーメイドの効果的なセルフケア法」をお伝えしています。
よろしければ一度、当サロンの施術をお受けになってみて下さい。
スマイルボディ
代表 松尾 さとし
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